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2011年3月 6日 (日)

【代々木八幡DAYS ③】

この頃、オRIGINAL LOVEでアルバムを作るという話が持ち上がる。。
田島くんがPizzicatoFiveへの参加を要請され、契約上オRIGINAL LOVEとしての音源を出せなくなってしまうと言う話で、これには困った。
が結局、オRIGINAL LOVEのライヴ活動も並行して行うと言う条件で田島くんはPizzicatoFiveに参加する。

会社を辞めた4月はほぼレコーディングに費やした。
元はちみつぱいの和田博巳さん(現在はオーディオ評論家として活躍中)のプロデュースで目黒のVIVIDサウンドのスタジオで録音したのだが、前年に録った『CAUTION』や『Body Fresher』やら『X’mas no Hi』も寄せ集めて入れた。
なのに何故か統一感があるのは、エンジニアの藤井暁さんのおかげです。
この人は超長髪で年齢も謎なヒトなんですが、聞けば聞くほどおそろしいキャリアの持ち主(聞かないと教えてくれないけど)。優しく厳しく色んな事を教えてもらいました。
(後にPuffUpレーベルを主宰し、篠田昌巳のコンポステラや名盤・「東京チンドン」を世に送り出します。)

Ol1st1_2

アナログLPと最初のCD化再発では1曲目が『Body FresherⅡ』で最後が『Body Fresher』なのだが、この曲順は田島くんも最後まで悩んでいた。
ギリギリになってⅡを1曲目に持ってくる決定をしたのだが、田島くん的にはそれは後々まで悔いが残っていたようで、今回の再発に当たってこの2曲は曲順を入れ替えることになった。
(さらに田島くん自身がリマスタリングを行い、立体的な音に生まれ変わった。マジで全然遠近感が違います。)

Ol1st2

この1st『オriginal Loヴ』の中では、VIVIDサウンドで録音したのは
Body FresherⅡ』、
Mr.Big Rock』と
アコースティックバージョンの『Talkin’Planet Sandwitch』、
DARLIN‘』、
Mr.Big Rock』と
Orange Mechanic Suicideの6曲。
Mr.Big Rock』と『Orange Mechanic Suicide』は、田島くんがイメージボックス(当時の和田さんの事務所)で録音した打ち込みのデモをベースにVIVIDで全パート差し替えた。ハンドクラップだけデモテープの音が残っている。
Body FresherⅡ』の録音には村山くんの早稲田人脈でモチ肌の美少年・宮腰浩基くんas善方くんtsにムスタングAKAの西岡くんtpがホーン隊で来てくれた。3人とも名前にヒロが入るので『3Heroes』とクレジットされている。

僕はと言うと、ちゃんと録音してみると自分のリズム感の悪さ、タッチの汚さ等色んな事に凹んだ。
正直、納得いかない盤ではあったのだが、ま、今思えばそれは実力でしかないからね。
僕も鼻息は荒かったけど、自分のダメなところが客観的にわかって実は結構ヘコんでこのあと猛練習してたのよ。
村山くんもこの盤には納得いってなかったようだけど、『Orange Mechanic Suicide』のギターソロは、彼の良いところが凄く良く出た名演だと今でも思う。
繊細さとか瑞々しさとか。最後の一音がコーラスの中に溶けていく所とかとても良い。

Oljalajala_2

Ol1stsetagaya1

ジャケットの写真は和田さんの知り合いのエマニュエル・ルベという写真家のもの。
裏ジャケのメンバー写真は中森泰弘さん(ハワイズ~ペイズリーブルー~のちロッテンハッツ~ヒックスヴィル)にお願いして、世田谷美術館の裏庭で撮った。
レーベルはJALAJALA(ハラハラ)レーベルということになり、レーベルロゴはやはり和田さんの伝手で河村要助さんが描いてくれた。
夏のレコ発ライヴではレコ発なのにレコードが出来てないということもあったのも、今となっては笑い話です。
レコ発のビデオを見ると、田島くんがMCで
『たのむヨ、広川さん(VIVID)!』

と何度も言っている(笑)。
1stLP発売時に「少年とスプーン」のソノシートプレゼントがあったと言ってる人もいるが、実際には上記のような事情で、レコ発で予約してくれたお客さんに申し訳ないので特典として87年秋の吉祥寺バウスシアターでのアコースティックヴァージョン(僕が仕事でどうしても参加できなかったので3人編成)のカセットを付けてあげたわけ。持ってる方、これはレアですよ~。

88年に入るとネオGSムーブメントも終息する感じで、4月に九段会館で行われた近代映画社主宰のイベント以降、各バンドとも個々の活動に戻っていった感がある。
今回の再発ではこの時のライヴ映像『Body Fresher』がDVD化されて収録されている。
若さみなぎるワレワレ。細い(笑)。
25年の時を経て開けたタイムカプセルに昔書いたラヴレターが入っていたような気恥ずかしさはありますが(汗)、若いって素晴らしい。
この時は、会場入りしたらステージ袖でオリくんがニマニマしながら、
秋山さ~ん、僕は感激だよ~~。だってさー、アンディ・パートリッジがここに立ってたかと思うとさー。(XTCただ一度の来日公演はこの九段会館だった)」
と悦に入っていたのを憶えています。
可愛かったな、あん時のオリくん。
今でこそ真冬でもシャツの第3ボタンまで外すワイルドガイになってますが、実は一番育ちが良い感じだったのはオリくんでした。

Sgwneck

この頃から村山くんがダブルネックギターを導入したんだった。
ごく初期は村山くんがシンセも弾いていたのだが、それをやらなくなってからは1曲の中で6弦と12弦ギターのサウンドを使い分けられるのは非常にアドバンテージだった。
(ケースがデカいので「イカダ」と呼ばれていた。当然重さもギター2台分あるのでいつも彼は「オレにボウヤを付けてくれ。。。」とヒイヒイ言いながら持ち運んでいた。)

Ol1stsetagaya2

活動の方は田島くんの掛け持ちでスケジュール調整が大変だったが、動員も増え、順調にこなしていた。
1stアルバムはけっこう評判もよく、初回プレスはあっという間に売り切れた。
これを機にいろいろな所からライヴのお呼びが掛かるようになった。
ラママでは念願のワンマンライヴもやらせてもらったし、六本木インクスティッククロコダイルなどでも演奏するようになっていた。
田島くんの契約の関係もあり状況的には閉塞していたのだが、田島くんがピチカートでしごかれて得た作編曲のノウハウはオriginal Loヴにもフィードバックされていく。
ライヴでは音楽性もめまぐるしいイキオイで変化していってて、じつはこの時期からが一番面白かったんじゃないだろうか。
この頃になるとコーラスで元ペイズリーブルーの2人(真城めぐみ栗原晴美)とサックスの宮腰浩基asくんもほぼレギュラーでライヴに参加するようになる。
最終的にはかなりユニークな音楽性のバンドになっていたと思うのだが、この時期に音源を記録しておかなかったのは実に残念ではある。。

オRIGINAL LOVEの88~89年もライヴで明け暮れた。
年越しライヴのハシゴ(ラママ~六本木インクスティック)をしたうえに1月の6日にもライヴを入れてしまうという無謀さ。学生が冬休みだから客が入らないかと思いきや、意外と入った。
六本木インクスティックで演ったあと、渋谷に流れて4人で朝まで呑んでいたら、店の人が
「。。。。いよいよまずいみたいだ。。。ちょっと早めに店閉めさせてもらっていいかい。。。。」
外に出ると、濃い霧が東京中を覆い、体験したことの無い静謐な雰囲気。
いくら朝の5時とは言え、こんな不思議な空気の東京は初めてだった。
これが昭和最後の日だった。。。。。

【代々木八幡DAYS ④】 に続く・・・・・・・
※メンバー写真およびLP裏ジャケ写真は撮影:中森泰弘
※なにせ昔のことなので、記憶が曖昧なところがあります。時系列的にもしくは事実関係的に「こうじゃなかったっけ?」というご指摘ありましたらコメントお願いします~。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
タイムマシンに乗って25年前からやって来た謎のニューウェーブバンドRed Curtainのデビューアルバム!(田島貴男・談)
Redcurtain

『RED CURTAIN (Original Love early days)』
(WONDRFUL WORLD RECORDS  WWCD-005)

なんとインディーズ時代の1stにRED CURTAIN最初期のライヴテイク(86年at和光大学。多分4人編成になって2回目のライヴ。)を加えて、さらに九段会館での演奏をDVDで付けてあるとい う企画。。。。初期衝動というか余りにも突っ走りすぎのレアテイクが収められています。恥ずかしいっちゃ恥ずかしいですが、もう25年も前の演奏ですから な。客観的には見れますが(大汗)。本文にも書きましたが、田島貴男本人によりリマスタリングされて遠近感のある太い音質になっております。

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コメント

オリジナルラヴの歴史がわかり、とてもおもしろいです!
続きを楽しみにしています^^

ナルコさん>
この辺りの事は謎歴史、というのが定説になってたようですが、いい機会なのでね。忘れない内に書いてみました。

このあたりからはオレも歴史の目撃者です。
懐かしい名前が次々とでてきますね。
当時、このVIVID盤、中古レコード屋で相当な値が付いていたのを記憶しています。

ペンタくん>
出てしまいましたのよ~sweat01
しかし25年経っても聴けるものを創っていたなんて、当時は考えもしなかったよ。
とにかくイッパイイッパイだった。
相当な値が>>
内緒ですが、オレも金に困っていた頃、手持ちの1枚高価で売ったことあります(爆)。

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