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2011年11月 4日 (金)

謎のジャガーコンガ、皮張り替え。

Jaguarconga

マリア兄より永久貸与された謎のジャガーコンガ(FujiコンガのOEMぽい気もします)のヘッド(皮)張替えです。
おそらく60~70年代のものだろうから、皮はいいかげん寿命ですね。
音は丸くてまだ使えなくもないですが、他の楽器と合わせるときに抜けなくてオーバープレイ気味になってしまうのが難点で重い腰を上げて。

Congaheadlp

で、LP(ラテンパーカッション社)のフラットスキンで張り替えようと。
謎のジャガーコンガは既製品の型作ってあるヘッドではサイズが合わないし、それ以前に真円でないという実にファンキィな造りのシロモノ(苦笑)。
いまの豚皮だか和牛皮よりはパリッとした音になると思います。
この1枚皮を水でふやかして柔らかくし、鉄輪を嵌めて装着するわけです。

P1060205

ボルトを緩めてヘッドを外し、水に半日ほど漬けて置くと柔らかくなるので、中に入っている鉄輪を取り出します。コレは新しい皮を張るのに使いまわします。
このコンガは鉄輪の部分を糸で縫ってあり、職人魂を感じさせます。(その一方でジャガー「Conga」でなく「Konga」とヘッドに書いてあったりでツッコミ所満載でもあります)

「いやん。こんな所で恥ずかしいわheart04
と言うかどうかは知らんが、皮を引ん剥いたコンガに陵辱の限りを尽くすわけですw)。
金物関係をコンパウンドやクリーナーで綺麗にし、ポリメイトで艶出し。

Jaguarcongashell3

両方ともシェル(胴)にクラック(ひび割れ)が入っているので、これはエポキシ樹脂で補修しましょう。キント(口径の小さいほう)はエッジの欠けもあったので、これも角をエポキシパテで作る。
クラック周辺をマスキングしておいてエポキシをヘラですり込み、埋まったケツからさらに追加して押し込む。裏側のほうに樹脂が押し出されてきたら裏からも1回すり込んで、すばやくマスキングテープを外す。5分で硬化が始まるので、ココは素早く!

Shellcrackrepair

本式なら、荷物を縛るベルトでギチギチに締め上げて圧を掛けて接着するのが良いと思うが、そこまでのクラックではないのでこんなもんで良かでしょう。
キント(小さいほう)のエッジ欠損はエポキシの硬化が始まった頃を見計らってパテ状にして厚く盛る。乾燥後サンドペーパーで削って段差をなくして、マジックで黒く塗っておいた。
1日目はここまでで力尽きた。

P1060209

そしてフラットスキンを水に漬けてふやかしておく。
結構厚めの皮だったので朝漬けておいて夜張る、か夜漬けておいて朝張る、くらいの感じで良いでしょう。周辺部が柔らかくなるまで漬けるのがミソ。ベロベロで正体無い感じに柔らかくなったら、いよいよ皮張りです。水に漬けてヘニャヘニャになった皮に鉄輪をかぶせて巻き込んでリムに入れてくんですが、普通にそのままやったんではとてもじゃないが入りません。鉄輪が上に上がってきてにっちもさっちも行かなくなってしまう。だいいち、フックボルトの長さが足りない。
そこで、S字フックを買ってきたわけだ。

P1060237

皮の上から鉄輪本体に【S字フック+フックボルト】を、1個飛ばしで掛けて仮留めする。その上からリムを載せて皮を巻き込めるところは巻き込み、飛ばしてあるところにリムから【S字フック+フックボルト】を掛ける。
ここで、鉄輪本体に掛けてあった【S字フック+フックボルト】を、一個づつリム本体に掛けなおしては皮をペンチで引っ張ってリムに巻き込み、ってのを繰り返していくと、割とラクに鉄輪の位置が上がらずに皮をリムに巻き込めるワケです。

全部の【S字フック+フックボルト】がリムから掛かったら、皮をペンチで引っ張ってシワやヨレがないように調整します。鉄輪の所にヨレが出来やすいので、ペンチで両側から引っ張ってシワをなくします。ここを確実にしないと均等なチューニングに支障が出ます。

P1060233

フックボルトのナットをある程度均等に締めていったら、テンションが弱くなってるところからS字フックを外してフックボルトのみに架け替えます。これも一個飛ばし位で順次。
いろんなブログやHP見てみたんだけど、ここのところをちゃんと書いてあるのはほとんど無いんだよな~。いきなりフックボルトをリムに引っ掛けるのはよほどの力持ちか、皮張り用に長いフックボルトを調達してあるかでないと不可能なような気がします。僕は本職のパーカッショニストではないのでこのやり方が正しいのかはわからないけど、いちばん手早く張れる方法と思います。)全部のフックボルトがリムから掛かったら、リムの位置が平らになるように各ボルトの締め具合を調整。偏りがないように、ヘッド上面からリムのトップが2~3cmってトコでしょうか。

P1060236

そして包茎手術、いや違った、余った皮を万能バサミでジョキジョキ切り取ります。乾燥すると切れなくなるので、柔らかいうちに。見極めが肝心。
あとは1週間~10日風通しの良い所で乾燥させてチューニングしていくわけです。皮が乾燥していって勝手にテンションが掛かって来ますから、最初はボンボン、程度で良いかと思います。
これで皮張り完了!

P1060240

2個で3時間超の大手術でした。あ~手がイテ。
今度コンガ買い替えるときはREMOの合成皮かLPの既製品の皮が使えるコンガを買おう・・・・・・。
正直、あんまり何度もやりたくはない作業です。

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コメント

大変お疲れ様でした。

楽器リペアや製造の職人以外は、まず施工しないであろう種類のコアなリペアでしたね。

お仲間のパーカッショニストやドラマーさんの反応が楽しみです。
(((o(*゚▽゚*)o)))

本職のコンゲーロの人はLPの皮で飽き足らず、輸入物の皮とかを自分で張ってるようですよ。
張替えに当たっていろいろググってリサーチしたんだけど、大抵のHPやブログではいきなりフックボルトをリムに引っ掛けるように書いてあんだよね~。最初はたまたまO橋くんがウチに用事あって来たんで手伝ってもらったんだけど二人掛りでも頓挫。で、S字フックを使うのを考え付いたわけです。

ピロピロがとっても芸術的に仕上がりましたね、お疲れ様でした(笑)
最終的にS字フックを使用するとはさすがです!

・・・?!
そういえば、ウチの奥さんに
あの瞬間、写メ撮られてた気がする。。。

O橋くん>
いやあ、たまたま来たのに手伝わせてしまってスマンです。(しかも失敗)
最終的にはなかなかいい感じにできたよ~。

いやー、これだけの手間をお店に頼んだらかなりの金額になりますよねー。パテでクラックの修繕までされて。打楽器愛をひしひしと感じました。ボクはベース弾きですが面白く読ませていただきました。

クラック補修は2液型エポキシの接着剤で。
5分過ぎると硬化が始まるので、結構大変です。
しかし、いくら愛があるからといってもあんまりやりたくない作業ではある。。。最後の余った皮を切るので手が痛いです。

このコンガを乾燥させてる間のリハをこなすのに、パールのトラベルコンガを借りてるんですが、プラスチックヘッド(REMOのファイバースキン)もなかなか良いです。
むしろ、ドラムセットと混合で使うときには、音抜けもよいので使いやすいんじゃないだろうか。湿気に影響されないので管理もラクだし。

いや、実に興味深い内容でした。
勉強になりました。

お互いジャガーでは苦労してますな。w

smileyさん>
お互いジャガーでは>
そういえば(笑)。

トーシロパーカッショニストが下手に手を出すとエラいことになる、という前例としては今回のブログ内容は良いんではないでしょーかwww。
踏み絵かオレ。細川踏み絵。

今日ぐらいから急激に鳴りが良くなってきた。
いよいよ皮が完全に乾燥してきたか? 上手くすると化けるかも。
左手でのスラップを練習してて気づいたのだが、コンガを叩いていてドラムセットに移ると、肩から持ってく感じというか、体幹の動きをスティックに伝える動作がとてもラクにできるようになってる。

初めまして。
コンガのヘッド張替えで検索してこちらにたどり着いたのですが、
僕が張り替えをしようとしているコンガと全く同じコンガの写真がありびっくり!
しかも大変解り易い解説をありがとうございます!

交換用のフラットスキンはまだ手に入れてないので
手に入れ次第、こちらの記事を参考にヘッド交換をしてみたいと思っています。
ほんとうにありがとうございました!

ジロックさん>
コメントありがとうございます。
その後、大先輩ドラマーからの情報でこのジャガーコンガの素性わかりました。
西村Nishimuraというブランドのものらしいです。
当然いまはもう無い会社ですが。
大先輩ドラマーさんが10代の頃に工場に遊びに行ったことあるので間違いないとのこと。

皮張替えがんばってくださいね~。
一回やってみると感じはわかるんですが、最初は何しろ大変です。あんまり何度もやりたい作業ではありませんww。

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