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2012年3月 8日 (木)

キーフ・ハートレー 『ブリックヤード・ブルース』

Keefhartleydrums

数日前、ネット知合いの方のツイートでキーフ・ハートレーdsが昨年暮れに67歳で亡くなっていたのを知りました。
で、久々にこの本『ブリックヤード・ブルース』を引っ張り出してきました。
現在、キーフ・ハートレー(Keef Hartley)と言っても、英国ロックのマニアでない限りほとんどの人が「誰ソレ?」状態でしょうが、60’s~70’s前半にかけてブリティッシュブルース~ロック界では名ドラマーとして広く認知されておりました。

Johnmayallbluesbreakers68450_2

リバプールでマージービート系のバンドを渡り歩いた後、Artwoods(ロン・ウッドの兄のアートのバンド。ここではのちD・パープルのジョン・ロードkbも一緒だった。)に参加、そこからブリティッシュ・ブルースロックの立役者ジョン・メイオール(若い人にはDJ/ミュージシャンののギャズ・メイオールの親父という認識かな)のブルース・ブレイカーズに参加。(当時ブルース・ブレイカーズは若手の有能なバンドマンの登龍門でした。ギターだけでもエリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラー(のちストーンズ。キーフのルームメイトでもあった。)、ハーヴィー・マンデル(のちキャンド・ヒート)らを輩出し、『ジョン・メイオール学校』とも呼ばれていました。 )

Keefhartleyhalfbreed

キーフはここで数年を経て(たぶん最長期間在籍したドラマーだったと思う)、自己のバンド『KEEF HARTLEY BAND』を結成します。ミラー・アンダーソンvo、ゲイリー・セインb(のちユーライア・ヒープ)らと組んだこのバンドでキーフはブリティッシュ・ブルース~ジャズロックの最前線に躍り出ます。
このバンドはそこそこの成功を収め、なんとウッドストックフェスティバルにも出演します。バンド解散後、再びミラー・アンダーソンと組んだドッグ・ソルジャーも短命に終わり、キーフは表舞台から姿を消していきます。

Keefhartleybrickyardblues

メイオールのバンドに出戻ったりして細々と活動していた70年代、ドラム仲間のジョン・ハイズマン(コロシアム~テンペスト)とはよく電話で「何をやっても上手くいかねえ。」と愚痴り合ってたようです。ハイズマンはPA会社やスタジオ経営をしたり、プレイヤーとしてもずっと現役で来ていますが、キーフが80年代以降何をやってたのかは定かではありません。ほぼ引退状態だったようですが。。。
90年代に入って、本の共著者のイアン・サウスワースのレコード店に普通の人ではまず持ってないような貴重なブツ(リバプール時代にリンゴ・スターからキーフに受け継がれたステージ衣装ほか)を大量売却に現れた事から、イアンはこのオッサンから聞いた話を自伝仕立てにして出版する事になります。それがこの本(前置き長くてすんません)
ブリックヤード・ブルース
(キーフとイアンの共著で日本語訳は中山義雄氏。この人は僕のバイトしていた某V社の兄弟会社・渋谷のレコ屋・芽瑠璃堂の店長さんだった人です。音楽全般めっちゃ詳しい。元々イアン・サウスワースともマニア繋がりで交流があった模様。)
中山さんによる邦訳も殿山泰司ぽい口調で、叩き上げのキーフらしさを出しています。惜しむらくは既に絶版ですが、まだ古本で手に入ると思います。

別にヒット曲があるわけでもない渡り鳥ドラマーの回想録ですが、これが実に面白いのよ~。
まさにブリティッシュロックの歴史の最重要部の一本裏の道を駆け抜けたバンドマン人生
ですから、それはもう貴重な話満載。
ブリティッシュロックが好きな人ならぜったい楽しめます。
ビートルズとの共演話(まだ不良っぽさが残ってた頃ね。)やビート系のバンドから本格的にブルースを追求しだし、自分のバンドを組んでオリジナルに昇華させていく話。
また、KEEF HARTLEY BAND結成時にジョン・メイオールが「出世払いでいいぜ。」とPA機器代をポンと貸してくれ、バンド運営の秘訣をレクチャーしてくれるくだりはチョットいい話。

2keefhartley

せっかくウッドストックに出たのに、マネージャーが欲をかいてギャラを吹っ掛けたおかげで、ウッドストックの映画にもレコードにも登場していませんが、これらに記録されていれば、その後の評価も少しは変わっていたかもしれません。少なくともクラブサーキットを廻る懐かし系バンドマンとして活動を続ける事くらいはできたのかもしれません。
そんな男の一代記、一読の価値はあると思います。

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コメント

亡くなってたんですね。知りませんでした。しかしブルースブレイカーズは噛めば噛む程味が出るミュージシャンが出てますね。エインズレー・ダンパーみたいに渡米する道はなかったんでしょうか。

この人、生き方もそうですが、プレイ的にもダンバーやハイズマンと比べるとそんなに器用じゃない感じがするんですよね~。
そこが微妙にいいんですが。

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