【帰ってきた社長・暇工作の息子の逆襲】カクテルドラムの巻
パーカッションがメインだけど、ドラムセット的なアプローチもしたい・・・・なんて時、普通はドラムセットにパーカッションを足したり、カホンをバスドラ代りにして蹴とばしてみたりとか、いろいろやってみますよね。
なんですが、コンガなんか使う時には、ちょうどバスドラがある位置にコンガが来ると具合がよろしかったりするわけです。
で、「カクテルドラム」ちゅうシロモノが昔からあるわけですが、最近ではヤマハがSteve Jordanモデルとしてカクテルドラムを出してますね。これは立奏用ですが、座奏でイケるのが一個あると便利かなあ。。。と思っていた矢先、某リサイクルショップでなんと!TAMAの昔のスーパースターの14FTを発見し即買い。もうね、楽器に呼ばれてるとしか思えんwww。という事で、今回の餌食はコレです。
シェル材質はバーチ。80年代のトップラインの楽器ですから素性は良いですが、サビサビのキズキズ。とりあえず解体して金物は錆落として磨き、胴はパテで傷を埋めます。
平らにしたら、サフェーサー→白ベース→マスキングしてブラウンオレンジ系のマイカで色分け→クリヤを4回ほど吹付けて研摩→コンパウンド掛け→コーティング剤かけて塗装は完了。細かい塗装の工程は以下と同様ですので省きます。
カクテルドラムは打面がスネア、裏面がバスドラムという感じで使うものですんで、当然スナッピーが必要になります。普通のスナッピーは使えませんので、内蔵スナッピーを打面ヘッドの裏側に直接当てて使うわけです。TAMAの古いドラムについている内蔵ミュートはミュートの当たり位置を保持したままON/OFFができるスグレモノなので、これを改造してスナッピーを作ります。手持ちのスナッピーでワイヤが固めのものを切って、これをフェルトを外した内蔵ミュートにボルトで固定して出来上がり。
裏面の皮はいろいろ試行錯誤した結果、EVANSのハイドローリックにフェルトの帯ミュートをかませてバスドラっぽく。
当然、普通のペダルではダメなので、ビーターが下から上にヒットするペダルを改造してデッチ上げなければなりません。手持ちのパーツ取り用のジャンクペダル群を組み合わせていろいろやってみましたが、最終的にはシンプルにシングルぺダルの改造版に落ち着きました。大体これ使うであろう時は、そんなに複雑なプレイしないだろうからね。90度斜めに踏むのって見た目は気持ちわるいけど、踏んでみると意外と自由効きます。ビーターも下から上に動くわけで、戻りというか下りは速いので楽に連打もできます。
さらに、ペダルを固定するのにフロア足から付けるアタッチメント。ヤマハのパーツとして売ってるのもあるんですが、1万円近くも出してそんなもん買うのはねえ?ホームセンターで売ってる金具を組み合わせて(それでもパーツ数が多くなると意外と高い)2000円くらいで抑えようと思ってましたが、ホームセンターに行ってからピン!と閃いてこんな形に。計1000円でお釣りが来ました^^。
とりあえずコレ1台でキットとして十分成り立ちますね。というか、単純に叩いてて楽しい。楽しいんで、身体が勝手にいろんな表現をやってくれる感じなので、これ1台で過不足ない演奏ができる。
デジ亀動画(キャノンIXI digital25IS)で録ってみました。なかなかいい感じ~。
« 9/8(日)3連チャン!仙台の定禅寺ストリートJAZZフェスティバル。 | トップページ | 来てよその日を飛び越えて »
コメント
« 9/8(日)3連チャン!仙台の定禅寺ストリートJAZZフェスティバル。 | トップページ | 来てよその日を飛び越えて »
自分もカクテルドラムを作っています。大変参考になりました。やっぱり立って演奏は長時間は辛いので、座って使えるモノが良いですね。
投稿: 倉原誠治 | 2014年12月31日 (水) 03:44
倉原さん>>
先日はありがとうございました。
カクテルドラム、製作自体はわりかし簡単だったのですが、いちばん悩んだのはチューニングですね。
裏を踏めば上のスナッピも鳴るので、そこをどうバランスとるがキモです。
ヘッドの選択とミュートがカギですね~。
投稿: Aきやま@山猫軒 | 2014年12月31日 (水) 11:15
演奏がお上手なのと音がとてもいけてるので参考になりました。
投稿: prius | 2018年2月 5日 (月) 10:25
priusさん>
いやいや、演奏はちょっとアレですけど、音はわりとどこ行っても褒められます。
カクテルドラム持っていくのは、やっぱりすごく狭くてセット置けないお店とか、ほんとにアコースティックで小音量で演んなきゃならない時とかがほとんどです。それか、パーカッションがメインでドラムセット的な部分も欲しい時とか。
これで実際にライヴやってる動画もありますので、観てみていただければ幸いです。(この時はライヴハウスでなくDJ系のクラブでした。)
http://yamaneko1214.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-0c13.html
投稿: Aきやま@山猫軒 | 2018年2月 5日 (月) 13:16