ゴンガへの道①
パーカッションは楽しいが、下手すりゃドラムセットより大荷物になる。。。
なにせコンガ1本約12kgが2本とスタンド、ボンゴ+スタンド、ティンバレス、小物いろいろとか言ってると搬入がえらい事になる。ドラムセットに加えてパーカッションを持っていくって場合も多々あるので、持ってくだけで死にそうになる。だいいち腰にヨクナイ(泣)。
しかもコンガは単なる円筒形じゃないので車にも積みにくいし運びにくい。
僕のはLPのパタートモデル(ファイバー胴)で抜けもめっちゃ良いのですが、ちょっと鳴り過ぎかなと思うシチュエーションもしばしば。
で、思い出したのが、かつてGonBops社が出していた元祖コンパクトコンガ・GONGAです。
浅胴のコンガの下部に伸縮式のバスレフポートが付いている。。
ジョー・ジャクソンのライヴでSue Hadjopoulasってオバちゃんパーカッショニストが叩いてるんですが、コレ造れねえかな?と考えちゃったんですねえ。アホですねえ。
こんなシロモノなんですけど(動画参照)、音は普通のコンガより若干軽めにはなるのかな。バッキバキのサルサを追及したいとかいうわけではないので、ポップスの中で使うには十分な感じぽい・・・・・・
さすがにLPのコンガを切るほどアホではないので、某オクで中古のコンガを物色。1万ちょいでパールのホワイトウッドコンガ(10”+12”)をゲット。
胴は傷だらけですが塗装もするつもりなので良かろう。
皮外したら10インチの方がエッジ加工がガタガタ。ヤスリで内側をちょっと鋭角に面出ししてエッジを整えたら、めっちゃ鳴り良くなった!
とりあえず手持ちの古い皮を張ってみたが、ニュアンス豊かな音に変身。
なかなか良くこなれて熟成したアタりのコンガで、爆鳴りなのに音質もほどよく柔らかく、低音がかなり出るので胴をカットしてもそれなりにイケるんではと踏んだ。
ダクトは125φの塩ビ管でいこう。
バスドラのフロントヘッドに付けるKickportっていうアタッチメントがあるのですが、コレヘッドとの固定部は意外にプラプラなのね(ゴムパッキンで押えられてはいるけど厳密には固定されてない)。
ここからヒントを得て、ダクトは固定はされてなくてもバスレフダクトとして機能するのではと踏んだ。
パイプ継手をカットして輪っかを作り、底板に着けたゴムパッキンで止まる構造を考えた。密着してればビビり音も出ないであろう。
手に入れてから考える所がオレのアホなところなのだが、単なる円筒型ではないので、どうやって胴を水平にカットしよう?
と言うことで、水平と垂直を出しやすいように、こんな作業台を作ってみた。
使用後は簡易作業台にするつもりなので、5cm幅にグリッドを書いて水性クリヤを塗っといた。こんな感じで定規あてて使うわけです。
このあたりはドラム仲間であり改造の先達である木工王・スマイリー金子さん に相談に乗ってもらって、いろいろご教示いただきました。おかげで意外とすんなりと進められたです。
写真のようなやり方で墨を出し、作業台に乗っけて角材を下に噛まして転げ止めにする。
丸ノコで切断するのもまあまあ上手くいった。
切断後にサンダーで切断面を平らにすれば問題なかろう。
本物のGONGAはもうちょっと浅胴だけど、鳴りを考えてちょいと深めに切った。ハジョポラス姐さんのGONGAはおそらく特注ぽいのと、口径がかなりデカそうなんで動画のように見えるってのもあるし。
そして底板を円形にカットしなければならないわけだが、これは胴の方をカットしてから原寸を取らないといかん。板は横塚ビバホームが閉店セールをやってたので15mm厚のパイン集成材を30%オフでゲット。
で、ルーター登場です。
どのみちドラムシェルのエッジ加工なんかにも必要なので、思い切って購入したった。
ストレートビットを付けて、円形にカットする治具を付けて外周をカットする。そしてダクトを通す穴もカット。これも上手くできた。
仮に乗っけてみて、胴と底板の接合部をカンナとサンダーで調整。なんか見えてきたぞ。
カットしたコンガを叩いてみると、ボソボソした音になってて一瞬不安が過ったものの、塩ビ管をガムテで仮止めした底板に胴を乗っけただけの状態で叩いてみると、ちゃんとコンガとして使える音になってる!
ヤッタ―!
皮も40年以上前のジャガーコンガから外した死にまくりの皮をとりあえず張ってありますが(しかも微妙にサイズが合わないのであんまりテンション上げてない)、それでこれならLPの皮に張り替えたら十分使えるんじゃないか?と。
ということで、次は底板付けて塗装の下地つくりですね~。
(続く)
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